story telling project

 

tan

 

 

 

「四人の告白」

タン・ウェン
320K, 2005年秋学期

 

 

 告白されたことがありますか。今年の夏の前、僕はありませんでした。この話は現実ですけれども、なんとなく夢のように思い出します。

 その告白された夏、留学生として日本にいて、日本語の授業を取っていました。その授業には女の人が四人いました。日本にいた間に友達になりました。

 初めて知り合ったのはその四人の一人のナタリーさんという人でした。そのナタリーさんは十九歳で、なんか可愛いと思って、最初から気に入ったんです。好きって言う言葉も言えるけど、あの子にはアメリカにいるボーイフレンドがいると分かってきて、デートなどをしようとしないことにしました。で、彼女はナッちゃんという友達になってしまいました。

 そして、そのナッちゃんは女のクラスメートの友達なので、もう三人の女の人と友達になりました。その三人はケーラさんとマリベスさんというアメリカ人で、もう一人のイモジェンさんというオーストラリア人でした。そのイモジェンさんはブロンドで、優しいし可愛いし、僕は「イモちゃん」で呼んでいて、喜んでくれたんです。で、時々五人で一緒に食事をしたり、ゲーセンに行ったり、プリクラをしたりしていて、楽しく日々を過ごしました。

 ある日、修学旅行で富士山へ行きました。富士山の近くにある旅館に一泊泊まりました。その旅館で、四人の女の友達が部屋でパーティーをしようとしました。僕は成年なのでお酒を買っていきました。僕らはお酒を飲んで話しました。そしたら、いきなり、その四人にみんな「タン君、可愛いわね」と言われて、びっくりしました。ですが、僕は「まあ、みんな酔っ払って、バカなことを言ってるんだろう」なんて思って、その言葉の本音の意味を無視してしまいました。

 数週間後に、日本にいる最後の日が来ました。その日の夜、留学プログラムのさようならパーティーに行って、その四人と最後に会いました。パーティーの終わりに、ケーラさんたちが僕を呼んで、大事な話をされました。ケーラさんが言いました。「あのね、実はあたしたち、その・・・タン君が好きだったのよ。」その四人の女の人に告白されたなんて、信じられなかったんですよ。確かにまた会う機会がないのは残念で寂しいですけど、その五人で過ごした日々の思い出を大切にします。

 もちろん、後悔ということもありますよ。イモちゃんも僕が好きで、僕もイモちゃんが好きだったのに、なぜ何もしていなかったんだよ!?って時々考えます。あの人とデートをしようとすれば良かったかなと思っています。まあ、それは「セ・ラ・ビ」というものですね。

 Tan    tan

last modified 2006年7月15日