読み物(よみもの)


ひらばやし(落語(らくご)シリーズ)

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みなさんは漢字(かんじ)を読むのが得意(とくい)ですか?苦手(にがて)ですか?一つの漢字にも、色々な読み(かた)があるから、ひらがなやかたかなより(むずか)しいですね。このお話の「定吉(さだきち)さん」という男の子は漢字が読めないそうです。大人(おとな)たちは読めるでしょうか。



旦那(だんな): 定吉!

定吉: はい、旦那(さま)、何ですか。

旦那: この手がみをとなり町の平林(ひらばやし)さんのところへ(とど)けてほしいんだ。この道をまっすぐ行くと(はし)があるね?その橋をわたって、右に曲がると平林さんの家がある。(かど)から三(けん)目の家だ。

定吉: はい。角から三軒目ですね。それで、何をするんでしたっけ?

旦那: この手がみを(もへん)って行くんだよ。

定吉: はい、はい、それで、どこに持って行くんですか?

旦那: となり町の平林さんのところだよ。もうわすれてしまったのかい?じゃあ、この手がみを持っ て、「ひらばやし、ひらばやし」と言いながら行きなさい。そうしたらわすれないだろう。もしわすれてしまったら、ここに名前が書いてあるから、見ればいい。道がわからなくなったらその(へん)の人に聞いたらいい。

定吉: はい、はい、わかりました。じゃ、行ってきます!

定吉: よし、名前を言いながら(ある)いて行こう 。ひーらばやし、ひーらばやし、ひーらばやし、、、あ、水(みず)たまりがある。ジャンプしよう。よっこいしょ!よっこいしょ、よっこいしょ、よっこいしょ、、、ん?こんな名前だっけ?そうそう、名前は手がみに書いてあるんだ 。あ!漢字(かんじ)だ!ぼくは漢字が読めないんだ。だれかに聞くことにしよう。あそこの男の人に聞いてみよう。すみませーん!この名前は何と読むんですか?

男 の人: ん?この漢字は「(たいら)」と「(はやし)」だな。だから平林(たいらばやし)だよ。

定吉: ありがとうございます。たいらばーやし、たいらばーやし、たいらばーやし、、、あれあれ?こんな名前だったかな?あっちに女 の人がいるから、あの人にも聞いてみよう。すみませーん、この名前は何と読みますか?

女の人: はいはい、この字はね、「(ひら)」と「(りん)」ですね。だから「平林(ひらりん)」さんですよ。

定吉: そうですか。ありがとうございます!ひらりん、ひらりん、ひらひらりんりん。ん?こんな名前だったかな?うーん、あ、あそこにおじいさんがいる。おじいさんなら本当(ほんとう)の名前がわかるだろう。すみません、この漢字(かんじ)は何と読みますか?

おじいさん: ん? 漢字が読めないのか?

定吉: ええ、 読めないんです。

おじいさん: そうかい、読めないんだったら、やさしい読み方を(おし)えよう。まず、一番上に「(いち)」がある。そのつぎ、このちょんちょんというのは、「(はち)」、その後は「(じゅう)」。それから、最後(さいご)のふたつは「木木(もくもく)」。だから、全部(ぜんぶ)で「いちはちじゅうのもくもく」と読むんだ。

定吉: そうですか。ありがとうございます。いちはちじゅうのもーくもく、いちはちじゅうのもーくもく、いちはちじゅうのもーくもく、、、、ええ?こんな名前じゃないよ!ああー、もう一人、聞いてみよう。おばあさん、おばあさん、この字は何と読むんですか?

おばあさん: はいはい。ええ?この字をおじいさんが「いちはちじゅうのもくもく」と読んだの?まあ!そう読んではいけません。これはね、「(いち)」じゃなくて、「ひとつ」と読みます。それから、「(はち)」じゃなくて、「やっつ」です。「(じゅう)」じゃなくて、「とお」。最後は「()」が二つで、「きっき」ですね。だから、「ひとつとやっつでとっきっき」と読むんですよ。

定吉: ひとつとやっつでとっきっき、ですね。ありがとうございます!ひとつとやっつでとっきっき、ひとつとやっつでとっきっき、ひとつとやっつでとっきっき!

町の人: あれ、変な子どもが来たよ。おい、「キッキッ」って何だ。(さる)か?

定吉: ああ〜、手がみを届けなければいけないんですが、名前をわすれてしまいました。どうしたらいいんでしょう。名前はここに書いてあるんですが、、、。

町の人: ちょっと 見せろ。なんだ、これは「平林(ひらばやし)」じゃないか?

定吉: そうだ、「平林(ひらばやし)」だ! ありがとうございます! ありがとうございます! ありがとう! ありがとう!

町の人: もうわかったから、前を見て(ある)け。名前をわすれるな!もういちど名前を言ってみろ!

定吉: はい、名前は「__________________」さんです!

町の人: そうじゃない!名前は「平林()」さんだよ。

ひらばやしis one of the classical rakugo stories. Rakugo is a Japanese traditional performing art



読み方:how to read
大人たち:adults
旦那: “master”. In this story, Sadakichi is serving him.
様:Polite suffix, Mr. / Mrs.
届ける:to deliver
届けてほしい:I want you to deliver
わすれる:to forget
書いてある:Is written
よし: OK, good
水たまり:puddle
よっこいしょ:“Here goes!” Expression used when making some action such as jumping over something or lifting heavy stuff
字:letter, character
まず:first
ちょんちょん:dot dot
最後:last
おい:Hey!
猿:monkey
もうわすれません: not going to forget anymore

Based on the reading, answer the following questions.



1.   定吉が会った大人たちは、定吉に「平林」のどんな読み方を教えましたか。 (The people Sadakichi met on the way taught him various ways to read “平林”. What did each person say?)
ひらがなで書きなさい。  

    一番目の人(男の人):

   二番目の人(女の人):

   三番目の人(おじいさん):

   四番目の人(おばあさん):

   五番目の人(町の人):

2.     最後に(in the end) 定吉は何といいましたか。ひらがなで書きなさい。 名前は「」さんです!